
世界中で漆の木のある地域は主に東南アジアの各国に限られています。
漆塗料を持たない国では様々な塗料を用いて色彩表現する工芸、芸術がおこっています。
ヨーロッパ、ロシアではキリスト教と結びついたイコン画、中東のイスラム圏では細密絵画、インド圏での細密絵画の影響を受けた工芸です。
現在の中国では漆絵は水墨画などと並んで一つの芸術領域ですし、フランスなどでも塗料平面表現は現代美術の一領域として認められています。
今回の作品は、自分たちの美意識で色を以て飾ることにした、各国の工人の美に対する思いを探る展示です。
東京藝術大学美術館が所蔵する漆絵の名品と本学教授であった磯矢陽先生の漆絵の作品を併せて展示いたします。
今後とも東京藝術大学から、新たな漆絵の作品が生まれることを願っています。
日時 平成21年6月15日(月)〜6月26日(金)
9時〜17時 土日祝日休み
初日13:00から 最終日12:00まで
会場 総合工房棟5階漆芸ギャラリー
三田村コレクションを中心に
ベルギー、中国、フランス、インド、イラン、モロッコ、
ロシア、イギリス、日本の漆絵作品を一堂に展示。
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